「よろしくお願いいたします」―日本語のビジネスメールでよく見られる結びの表現です。
では、英語のメールで「よろしくお願いいたします」と言いたい時はどうすればいいのでしょう?
どの表現が最もフォーマルで、何回目から省略可能なのでしょうか?
今回は、英文メールを書くときに使える結びの言葉と、結びの表現についての考え方をご紹介します!
1. Sincerely Yours, / Yours Sincerely,
一般的に「よろしくお願いいたします」と翻訳されます。
フォーマルな印象を与える結びの言葉で、ビジネスシーンでよく用いられる表現です。
初対面の相手など、丁寧な印象を与えたい時に使うとよいでしょう。
2. Kind Regards, / Best Regards,
こちらも一般的に「よろしくお願いします」のような意味合いで使われている結びの表現です。
Sincerely Yours, / Yours Sincerely, と比較するとカジュアルな印象を与えます。
これらの表現はビジネスシーンでは用いず、友人間のやり取りのみに使用するという人もいるようです。
3. Cordially,
こちらは「心をこめて」「真心をこめて」などの意味を持った結びの表現です。
英語から日本語に翻訳されるときは、上記2つと同様に、「よろしくお願いいたします」と表記されることもあります。
4. Thank you for your cooperation,
こちらは文字通り「ご協力いただきありがとうございます」という意味です。
相手になんらかの行動を依頼するメールなどの結びに使うことができます。
例:メールアドレスの変更を知らせるメールで、相手に新規メールアドレスの登録を依頼する
個人的には、英文メールをやりとりする際、何回目のメールから結びの表現を省略していいのか迷います。 1通目は必ずつけるとして、2通目以降は段々しつこいのではないかと気になってきたりして・・・
今回ご紹介した結びの表現も、使い分け方は人によって異なっており、絶対にこれが正しいのだというルールは存在しないと言ってもよいと思います。これさえ守れば絶対に失礼にはならないよ、というルールは、生き物である言語と、そもそも相性が良くないのかもしれません。
固定されたルールに機械的に従うことは、近道をするようなもので、楽ではあるけれども柔軟性に欠けるのだと思います。結局、いくつか表現をストックしておいて、相手に応じて使い分けるという地道な”遠回り”が、「礼儀にかなった」メールを作るのかなと思います。